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量子力学的相互関係にある2つの粒子があったとする。この2つの粒子(たとえば電子AとBと仮定する)は右回りか左回りかのスピンを持ち(どちら向きで回転しているのかは観測されるまではわからない)、そのスピンの和は0であるとする。この電子を互いに正反対の方向へと放出する。放出された電子が十分に離れたところで、片方の電子のスピンの向きを観測する。そのとき電子Aが右回りだとするなら、もう一方の電子Bは左回りだと一瞬のうちに観測できる。
これは電子Aから電子Bへと瞬時にして情報が伝わったことを意味する。これをEPRパラドックスという。
この名称は、アルベルト・アインシュタイン、ボリス・ポドルスキー、ネイサン・ローゼンが1935年に提示した論文に由来する。 EPRパラドックスが生じるような非局所相関をEPR相関と呼ぶ。
フリー百科事典Wikipedia「アインシュタイン=ポドルスキー=ローゼンのパラドックス」より引用
(略)…ボーアはこのパラドックスの本質は、これらのスピン状態のような二つの粒子間に相関関係がある状態を一体で扱わずに個別に観測問題として考えたことにあると述べた。つまり、二つの粒子の片方を観測することは二つの粒子を含めた系全体に影響(相関)するはずで、これを分離不能性とよんだ。その後、量子力学の検証のためのベルの不等式などの実験を経て、アスペA. Aspect(1947― )たちの精密な実験により、分離不能性は量子もつれという現象と認識されている。
コトバンク『日本大百科全書(ニッポニカ) 「EPRパラドックス」の意味・わかりやすい解説』より一部抜粋、引用
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